テーマ:解剖学と文学

解剖学と文学 その8 蘭学事始

解体新書とともに日本文化史の中に燦然と輝く名著が「蘭学事始」です。言うまでもなく、杉田玄白の著書です。 上は2004年に出版された酒井シズ先生の著書「すらすら読める 蘭学事始」です。各ページの上3分の2に原文が大きな活字で印刷され、漢字にはすべてかなが振ってあります。下には現代語訳が原文と対照的に掲載されています。 …
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解剖学と文学 その7 ヴェサリウスの柩

いわゆる推理小説ですが、題名に引き込まれて読みました。麻見和史「ヴエサリウスの柩」、東京創元社、平成18年9月刊行です。 推理小説はあまり読みませんが、題名が題名なので読んでみました。物語自体は完全なフィクションで、最後の方は殺された解剖学教授のと身近な所にいる犯人が次々と出てくるという現実離れした結末ですが、前半の医学部…
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解剖学と文学 その6 眉山

歌手のさだまさしが書いた小説です。恥ずかしながらまだ彼の書いた他の小説は読んでいません。この小説は献体のことが書かれているとのことで読みました。 素晴らしい内容です。彼は小説家としても一流と言ってよいでしょう。 徳島を舞台としたこの小説は、母と子の深い愛情を描いた感動のストーリーで、背景に徳島の阿波踊り、人形浄瑠璃な…
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解剖学と文学 その5

この本は、林太郎著 「小説・山脇東洋 江戸解剖始記」なのはな出版、1997、です。日本における解剖学の祖である山脇東洋の伝記風小説です。 宝暦4年2月7日の京都のお仕置き場で斬首の刑に処せられた罪人を解剖する迫力ある場面から始まりますが、一転して東洋の若き日から、未熟な手術、結婚、カワウソの解剖、など実録風に進んでゆき…
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解剖学と文学 4

ほとんど知られていないと思いますが、若いころ読んで印象的だった本があります。三島 霜川(みしま そうせん)の「解剖室」です。 三島 霜川といっても現代での知名度は皆無かと思いますが、明治時代の作家です。富山県の医者の家に生まれましたが、文学を志し上京、22歳の時、出世作「埋れ井戸」を発表し、さらに明治40年に「解剖室」と「平民の娘…
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解剖学と文学 3

ドクトルマンボウこと北杜夫も芥川賞を受賞した作家です。われわれの若いころ、遠藤周作と並んで硬派、軟派を取り混ぜていろいろな随筆や小説を書いて楽しませてくれた作家です。 東北大学医学部出身ですが、父である歌人で精神科医の斉藤茂吉の影響を受け、無理やり医学部に行かされたそうですが、その自伝的エッセイが「ドクトルマンボウ青春記」です。 …
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解剖学と文学 2

1988年の第100回芥川賞は南木佳士の「ダイヤモンドダスト」でした。南木佳士は佐久総合病院に勤務する医師で作家です。ダイヤモンドダストは死と日常的に直面する医師という職業から見た矛盾について書いた小説でしたが、その後「医学生」という小説も発表しています。 こちらは解剖学実習で同じ班になった4人の医学部時代から中年になるまでの軌跡…
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解剖学と文学

解剖実習も佳境に入っています。今が面白いところで、またレポートなど大変な時期でもあります。 解剖学を題材にした小説や体験記がいろいろあります。古くは魯迅の有名な「藤野先生」から最近では南木佳士の「医学生」など、随筆など含めると相当数に上ると思います。一度医学を学んで文学に転身した作家は医学的内容の題材が多くなります。渡辺淳一もそう…
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