新刊紹介 36 献体

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順天堂大学の坂井建雄教授が新しい「献体」の本を出版しましたのでご紹介します。

「献体」という言葉自体は、すでに多くの国民が知っている言葉となりました。かつては、死後の身の処し方として、一部の限られた人だけのものでしたが、現在ではその社会的意義について多くの人々が関心を持つ行動の一つとなっている観があります。

「おくりびと」という映画のヒット、これは献体ということと直接関係はありませんが、死体というものに携わる仕事が、多くの人に感動を与えた例でした。さだまさしの「眉山」は、献体を直接テーマにしており、やはり多くの人に献体という行為の存在を印象付けた作品でした。

とはいえ、実際の献体というのはどのような手続きで行うのか、遺族はどうすればよいのか、大学側は何をしているのか、そういった具体的なことは一般の方は知りません。本書はそのような、これまであまり知られてこなかったことを丁寧に、優しく解説した本です。献体というのはどういうことなのか、実習はどのように行われているのか、外国ではどうなっているのか、といったこともわかりやすく書かれているので、単に献体する人の手引書、ということばかりでなく、一般の方々に医学の一部門でこのようなことが行われているということを啓蒙する意義があると思います。

内容は次のようになっています。

第1章 献体をすること
第2章 献体者を見送る側
第3章 献体者を受け入れる側
第4章 遺体の扱い
第5章 献体運動はどのように行われているのか
第6章 世界と日本の献体事情 
第7章 日本における人体解剖と献体の歴史
第8章 世界における人体解剖の歴史 




「献体」
遺体をささげる現場で何が行われているのか

坂井建雄著

技術評論社 2011年7月25日刊
1480円

この記事へのコメント

surfer
2012年04月11日 16:10
献体したいと思い、献体協会に問い合わせたところ
いまは余っていると断られましたよ
献体する人が、そんなに増えてるとは驚きました
それにしてもやっぱり……
実験実習用のモノ扱いなんでしょうかね
遺体を扱うという対応じゃなくて悲しくなりました

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