解剖体追悼法要

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一週間前になりますが、10月30日、歯学部、松戸歯学部合同の解剖体追悼法要が築地本願寺で行われました。折から台風接近という悪天候にかかわらず、ご遺族、両学部の教職員、学生など600名が参列しました。

歯学部大塚吉兵衛学部長の追悼の辞で始まり、諸僧入堂、導師登礼盤、読経が続き教職員、ご遺族、学生が今年度献体されました50名の方々のご冥福を祈り、お焼香をしました。

毎年、本願寺の輪番から法話をいただいていますが、今年は迫力がありました。我々生きている人は、亡くなられた方を「お気の毒に」と思いながら焼香をするわけですが、実はそうではない、気の毒なのは「あなた方」です、というわけです。

亡くなられた方々にはもう悩みも苦しみもない、浄土でようやく平穏な生活を送っているのです。あなた方こそ毎日不平や不満、怒りや悲しみにさらされているのです。気の毒な人々なのです。しかし、仏様はそういう人々を救ってくださるのです。というようなところから、仏教の話に入ってゆきました。献体や医学に関するお話ではなく、それが却って我々には新鮮でした。


築地本願寺は正式には「浄土真宗本願寺派本願寺築地別院」と言い、その発祥は、元和三(1617)年、西本願寺の別院として、浅草に建立されました。江戸時代の初期です。

しかし、その寺は明暦三(1657)年、歴史的に有名な振袖火事で焼失してしまいました。その代わりに八丁堀の海上に海を埋め立てて土地を築き、延宝七(1679)年現在の土地に再建されました。築地の名はこれに由来します。

しかし、 その後、関東大震災で本堂が倒壊しました。そのため昭和9(1934)年に東京(帝国)大学工学部教授・伊東忠太博士の設計による古代インド様式の新たな石造りの本堂を建立し、現在に至っています。日本の近代建築の中でも異色の建築として高い評価を得ています。

この築地本願寺が、これから修復工事に入ることになりました。2年ぐらいかかるそうです。したがって、向こう2年間は別の場所で法要を行うことになります。今その場所探しをしています。



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