人中 はなみぞ 愛

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顔の部分名にもいろいろあります。
古来の日本語が解剖学用語になっているものは次の通りです。
上眼瞼 じょうがんけん (うわまぶた)
下眼瞼 かがんけん   (したまぶた)
鼻背  びはい      (はなすじ)
鼻尖  びせん      (はなさき)
鼻翼  びよく       (こばな)
上唇  じょうしん     (うわくちびる)
下唇  かしん       (したくちびる)
オトガイ おとがい
人中  にんちゅう    (はなみぞ)

最後のはなみぞが気になります。「はなみぞ」という言葉をあまり使ったことがないからです。一応広辞苑にあることはあります。

ここは人中と言います。中国語から来ています。 「にんちゅう」とか「じんちゅう」とか発音します。顔の中心という意味で、解剖学用語としては古いものです。

しかしこの部分の名称はラテン語解剖学名の Philtrum の方が優れていると思います。Philtrum は英語でも人中のことで、通じますが、もともと「愛」とか「キス」を意味します。古代ギリシア、ラテンではこの部分が女性の最もセクシーな部分のひとつと考えられていました。英語のPhilter は媚薬を意味します。これもセクシー関連ですね。

日本語解剖学名が Philtrum をあえて翻訳しなかったのは日本にキスの習慣がなかったからか、原語の品が良くなかったからか、よく分かりません。「愛溝」とか「接吻溝」ではちょっと厳格な解剖学には似合いませんね。



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