国家試験問題 その2 オトガイ舌筋

国家試験問題には古典的問題も散見されます。今年は次のようなのもありました。

舌を突出させるのはどれか。

a 縦舌筋
b 茎突舌筋
c 舌骨舌筋
d 口蓋舌筋
e オトガイ舌筋

上記のうちb、c、eはいわゆる舌の位置を変える筋群と言われています。 a は内舌筋で舌を短縮させます。 d は咽頭筋に属し、口峡を狭くします。

したがって、b, c, e から選ぶことになりますが、舌を出すということ舌を前に引くということですから、起始部が舌の前にあることが条件となります。舌骨や茎状突起はそれぞれ舌の下、下の後ろになりますので誤答、オトガイ舌筋が正解になります。

とはいえ、舌の突出機構は複雑で、横舌筋や垂直舌筋で舌を細くすることも必要条件となります。しかし、出題者は注意深く、これらの筋を選択肢から除外しています。


臨床的には、舌下神経が一側で麻痺した時、舌を突出すると、舌は損傷側へ曲がります。これは、舌を突出する働きのあるオトガイ舌筋が一側でのみ働くことによって起こります。覚えておくといいと思います。

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この記事へのコメント

オトガイ舌筋について教えていただきたいのですが
2013年02月26日 00:53
「舌突出時に麻痺側に変位する」のは知識として知っていますが、単純に考えると、片麻痺の人のオトガイ舌筋が非麻痺側のみ収縮したら非麻痺側に変位するのではないでしょうか?
自分で勉強すべきなのでしょうが、よろしければ教えていただきたいのですが?

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  • レイバン ウェイファーラー

    Excerpt: 国家試験問題 その2 オトガイ舌筋 森を歩こう人体編/ウェブリブログ Weblog: レイバン ウェイファーラー racked: 2013-07-05 22:23