美幾女の墓

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本日から解剖学の講義が始まりました。歴史の話に続いて、献体の話もしました。現在、日本の解剖学は献体者の篤志に支えられています。日本最大の献体者の団体は白菊会ですが、松戸歯学部にもその支部があり、多くの方々が登録されています。

ところで、明治の初め、まだ献体という認識が世間一般になかった頃、献体を希望した遊女がおりました。名前を美幾女といいます。不幸にして若き身で梅毒にかかり、余命幾ばくも無いときに献体を希望し、東京大学の前身であった旧幕府の医学校に献体され、解剖されました。これが日本における最初の献体の事例です。写真は文京区小石川にある念足寺と言うお寺にある美幾女の墓です。

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献体を決意させたものは何であったかは不明ですが、これを題材にした小説があります。 「鈍感力」や「愛の流刑地」で有名な渡辺淳一の初期の作品で「白き旅立ち」という小説です。小説ですので事実とは違うかもしれませんが、献体の意義を知る上でも一読をお奨めします。

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